出会い系サイトを利用する上で注意することのひとつに、サクラを使った悪質な出会い系サイトの存在があります。
サクラサイトに登録してしまうと出会いが見つからないだけでなく、金銭的なトラブルに巻き込まれてしまうので注意が必要です。
ここでは、出会い系サイトに潜むサクラの手口やサクラサイトの見分け方についてまとめています。
出会い系サイトのサクラとは…
出会い系サイト以外でもサクラは存在しますが、そもそもサクラとはどのような存在なのでしょうか?
サクラは古くから存在するもので、露店などにおいて店側の人間が客に成りすまし、商品を褒めたり買わないと損をするといった言葉で本物の客を騙して買わせる存在でした。
サクラは当て字で「偽客」と書きますが、まさに偽物の客を演じて本物の客を騙す存在だったのです。
それでは、出会い系サイトのサクラとはどのような存在なのでしょう?
悪質なサイトに存在するサクラは、相手の会員に成りすましてメールのやり取りを通じて有料のコンテンツへ誘導したり、ポイント制のサイトであれば故意にメールのやり取りを繰り返して課金させたりします。
やはり、こちらも偽物の客、いや偽物の会員になりすまして本物の会員から料金をだまし取る存在なのです。
冒頭の方にも書きましたが、サクラを使った悪質なサイトに登録してしまうと出会いどころか大切なお金や時間を無駄に浪費してしまうので、サイト選びは慎重に行わなければいけません。
サクラに騙されないようにするには、まずはサクラの手口を知る必要があります。
サクラの手口を知ることで、自分の身に降りかかってきたときの対処法を身につけておきましょう。
サクラの手口
サクラの手口で最も多いとされるのが、ポイント制出会い系サイトでのメールによる課金です。
ポイント制の出会い系サイトは、プロフィールの閲覧やメールの送信さらには写メや動画の閲覧など、機能やサービスを利用する度にポイントを消費、つまり課金する仕組みになっています。
この仕組みを悪用して故意にメールのやり取りを繰り返したり、有料のサービスを利用させるのです。
また、他のサイトへ誘導するという手口もあります。
これは、無料の出会い系サイトで多く見られますが、メールでのやり取りのなかで「サイトが使いにくい…」とか「チャットでやり取りしたい…」など、無料出会い系サイトでの不満を持ち掛けて他の有料サイトに誘導するケースです。
誘導された有料のサイトは入会費や利用料か高額で、登録したとたんに相手とは連絡が取れなくなります。
また、なかには料金をだまし取ることが目的ではなく、相手のメールアドレスを収集する目的のサクラもいます。
手口としては「いちいちサイトにログインするのは面倒なので、直アドでやり取りしましょう。」と持ち掛けてきます。
しかし、直アドを交換してしまうとスパムメールが山ほど送られてくるのです。
この場合、そのサイトのサクラではなく、外部から他のサイトへ誘導するために侵入している業者の可能性もあります。
ほかにも、芸能人やその関係者に成りすまして「秘密の相談相手になってほしい…」とか「芸能界には友達がいないんです…」など、どう考えてもあり得ない内容でやり取りを繰り返すという手口もあります。
この手口で高額な利用料をだまし取られた人もいるわけですから、いかにサクラの手口が巧妙になってきたかがうかがえます。
サクラサイトの見分け方
サクラの手口もいくつか分かったところで、つぎにサクラサイトの見分け方について書いてみましょう。
見分け方と言っても実際にサイトを見ただけでは分からないので、サクラサイトによくあるパターンについて書いていきます。
まずは、有料・無料に限らず登録してすぐに女性の方から何通ものメールが送られてくるサイトは注意しましょう。
出会い系サイトでは、一般的に男性側から女性にアプローチします。
女性は複数の男性からアプローチされ、その中から特定の男性に返信メールを送り出会いへと進展していきます。
つまり、女性は自分からアプローチしなくてもリアルな出会いは実現できるのです。
稀に自らアプローチする女性がいると聞きますが、それが本当だとしてもそれはごく一部の少数の女性にすぎません。
もし、自分に女性からのアプローチメールが届いた場合、それをごく一部の少数の女性と判断するかそれともサクラと判断するか…私なら本物の女性会員であってもサクラと判断してスルーします。
サクラサイトを見分けるには、サイトの運営実績も参考になります。
悪質なサイトでよくあるのが、クチコミや評価サイトで酷評が噴出すると、いつの間にかそのサイトはなくなっています。
しかし、しばらくすると新たなサイトとして登場するのです。
しかも、新しくできたばかりのサイトなのに会員数が数百万人…とか書かれていたりします。
もちろん、健全なサイトが新しく登場することもあるのですが、信頼性や安心感でサイトを選ぶならやはり運営実績の長いサイトを選ぶべきでしょう。
ほかにも、ヤバそうなサイトを見分ける方法はあると思いますが、外部からの情報だけを参考にしていては感覚的なものが身に付きません。
無駄に課金しない程度で実際に使ってみて、実践を通して悪質なサイトを見極めることも重要なことです。